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    1: しじみ ★ 2018/08/17(金) 15:24:01.43 ID:CAP_USER
    【8月17日 AFP】コムギのゲノム(全遺伝情報)を初めて完全解読したとの研究結果が16日、発表された。今後数十年にわたり増大し続ける世界人口に食糧を供給する助けになる画期的な成果だと、専門家らは指摘している。

     世界人口の3分の1以上の食糧を賄うコムギは、人の食事で肉類を上回る量のタンパク質を供給し、摂取する食物エネルギーの約5分の1を作り出している。

     だが、気温が高く乾燥した天候では栽培がより難しくなるため、気候変動に起因する地球温暖化の進行に伴い、こうした困難な状況がさらに悪化することが予想される。そうした理由から、気温が上昇する環境でより少ない水を用いて栽培できる、より病気に強い品種が世界には不可欠だと専門家らは主張している。

     英ロザムステッド研究所(Rothamsted Research Institute)の機能ゲノム科学者コスチア・カニュカ(Kostya Kanyuka)氏は「今回の結果により、農業的に重要なコムギ遺伝子を同定する取り組みが大幅に加速される。これには主な真菌病と闘う一助となると考えられる遺伝子も含まれる」と話し、「これは小麦育種者らにとって直ちに大いに役立つ結果であり、新たなエリート品種の開発を加速するに違いない」と付け加えた。

     米科学誌サイエンス(Science)に掲載された論文によると、コムギの包括的なゲノムの解読は13年に及ぶ歳月を要した「途方もなく大きな難題」だったという。なぜならパンコムギ(学名:Triticum aestivum)のゲノムには人間のものより遺伝子が5倍も多く含まれているからだ。

     国際コムギゲノム解読コンソーシアム(IWGSC)が主導した今回の研究によると、20か国200人の科学者チームがゲノムの完全解読に成功したのは、世界で最も広く栽培されている作物パンコムギの一品種「チャイニーズ・スプリング(Chinese Spring)」だという。

     論文では「2050年までに96億人に達すると予測される世界人口の食糧需要を満たすには、コムギの生産性を年に1.6%上昇させる必要がある」と記された。

     コムギのゲノムには10万7891個の遺伝子が含まれており、その複雑なゲノムには、DNAを構成する塩基対が160億対含まれている。それに比べて、人間の遺伝子は約2万個で、塩基対は30億対だ。(c)AFP

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    http://www.afpbb.com/articles/-/3186305

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    1: しじみ ★ 2018/08/17(金) 15:12:16.87 ID:CAP_USER
     江戸時代の書物の紙に含まれていた毛髪を分析したところ、当時の庶民の食生活が見えてきた――。そんな研究結果を14日、龍谷大などの研究チームが発表した。時代が進むにつれて、海産魚をよく食べるようになったことなどが、元素の分析から推定されるという。

     龍谷大の丸山敦准教授(生態学)によると、江戸時代の都市では出版ブームが起こり、たくさんの書籍が発刊された。大量の紙が必要なことから、古紙の回収や再生紙づくりも盛んになり、この過程で毛髪が紙に埋め込まれた。これらの毛髪は、たまたま混入した可能性のほか、耐久性を上げるための材料として、意図的に混ぜられたとする説もあるという。

     チームは、江戸時代に作られた書物から、130サンプルの毛髪を採取。炭素や窒素の同位体の割合を分析し、食生活を調べた。

     その結果、1700年以降の200年間に、海産魚を食べる割合が徐々に増加していったことが裏付けられた。漁業技術が発達し、ニシンなどの漁獲量が増えたことが背景とみられる。

     地域別にみると、江戸では、ヒエやアワなどの雑穀を食べる割合が比較的多かった。「江戸患い」と呼ばれた脚気が流行したため、ビタミンを含む雑穀を食べる健康法が広まっていた可能性があるという。

     丸山さんは「今後、飢饉(ききん)などの大きな出来事の前後で食生活が変わったかどうかについても、詳細に調べたい」と話している。

    http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180814001815_comm.jpg
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    朝日新聞デジタル
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    1: しじみ ★ 2018/08/16(木) 12:59:09.94 ID:CAP_USER
    地球上に現存する生物で直立二足歩行が可能なのはヒトだけだといわれています。もともとは樹上で生活していた猿が進化の過程で地上に降りて2本の足で歩くようになるにあたって、最も遅くまで進化をし続けていた体の部位は「足のつま先」だったという研究結果が報告されています。

    Evolution and function of the hominin forefoot | PNAS
    http://www.pnas.org/content/early/2018/08/07/1800818115

    マルケット大学のピーター・フェルナンデス博士率いる研究チームは、類人猿の化石から現代人に至るまでの足の骨を3Dスキャンし、比較を行いました。その結果、他の骨に比べて、足のつま先に当たる親指は進化のスパンが長かったことが判明しました。


    二足歩行をするためには、まず最初に足の骨が二足歩行の生体力学的要求に適応するよう進化する必要があります。研究チームは、地上で効率的に移動するために現代に至るまで長く進化を続けた結果、足の親指の骨は体重を支えながら地面を蹴って推力を得るだけの剛性を手に入れたと論じています。フェルナンデス博士は「現代人は直立二足歩行でつま先を地面につけるために関節の安定性を高めましたが、木の枝をつかむような器用さは失ってしまいました」と語っています。


    なぜヒトが樹上生活をやめて直立二足歩行に移行したのかはまだ謎に包まれていますが、「道具をもつために手を移動手段にするのをやめた」「気候変動で森林が失われた」「2本の腕で枝を持ってつかまり立ちをすることから自然と移行していった」などさまざまな説が唱えられています。「足の骨のうちで親指の進化が最も遅かった」という今回の研究結果から、初期の人類の足の構造は直立二足歩行に完全に適応しておらず、依然として物をつかむために足を使っていたということがわかりました。

    研究チームは「初期の人類の足にはさまざまな機能が混在していた」と予想していて、フェルナンデス博士は「二足歩行の進化に伴ってどのような変化が起こったのかを特徴付けるために、親指以外の骨についても同様の分析を行うつもりです」とコメントしています。

    https://i.gzn.jp/img/2018/08/15/big-toe-primate-origins/a01.jpg

    GIGAZINE
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    1: しじみ ★ 2018/08/16(木) 15:11:04.00 ID:CAP_USER
    電子たばこが免疫細胞を破壊し、これまで考えられてきたよりも有害かもしれないことが、最新の研究で示唆された。
    研究チームは、電子たばこの蒸気が肺にある重要な免疫細胞の活動を止め、肺の炎症を加速させることを発見した。
    研究員らは、「電子たばこは安全だという広く知られている意見への警鐘だ」と話している。
    しかしイングランド公衆衛生庁(PHE)は、電子たばこは通常のたばこよりも害が少なく、禁煙手段として使うことをためらってはいけないと話した。
    英バーミンガム大学のデイビッド・シケット教授が率いた実験研究は、学術誌「ソラックス」のオンライン版に掲載された。
    これまでは、吸引される前の電子たばこの「リキッド」の含有化学物質に研究が集中していた。
    一方この研究では、ラボ内で電子たばこの吸引プロセスを再現し、8人の非喫煙者から提供された肺細胞のサンプルを使った。
    その結果、電子たばこの蒸気が炎症を引き起こし、肺から有害とみられるほこりやバクテリア、アレルギー物質などを取り除く肺胞マクロファージを機能不全にしていたことが分かった。
    こうした現象の一部は、喫煙者や肺疾患を持つ患者に見られるものだという。
    研究チームは、今回の調査では48時間だけ変化を記録したことから、結果はラボ内でのものであり、長期的な健康への影響を理解するにはさらなる研究が必要だと話した。
    PHEは今年2月、電子たばこに関する独立調査の報告書を発表した。
    報告書では、電子たばこは通常のたばこと比べて非常に安全であり、受動喫煙者への影響もわずかだという「圧倒的な証拠」があると結論付け、また禁煙補助としても効果があったことから、処方対象にすべきだと助言した。
    シケット教授は、電子たばこは伝統的なたばこよりも安全だが、研究が初期段階のため、長期的には有害である可能性があると話した。
    「たばこの煙に含まれる発がん物質の分子については、明らかに数が減っていた」
    「がんの危険性については(たばこよりも)安全だと言えるが、電子たばこを20年、30年と吸えば慢性閉塞性肺疾患の原因になるかもしれず、これについて知る必要がある」
    「電子たばこが通常のたばこより有害だとは思っていないが、我々が信じ込まされているような安全性があるかどうかについては、慎重に疑ってみることが必要だ」
    PHEのたばこ管理局を率いるマーティン・ドックレル氏は「電子たばこは100%危険性がないわけではないが、喫煙よりはるかに有害でないことは明らかだ」と話した。
    「電子たばこへの切り替えを考えている喫煙者は一刻も早くそうするべきだ」

    (英語記事 E-cigarettes 'more harmful than we think')
    https://www.bbc.com/news/health-45170756

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    BBCニュース
    https://www.bbc.com/japanese/45192735

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    1: しじみ ★ 2018/08/16(木) 12:09:49.75 ID:CAP_USER9
    中国で人工知能(AI)の研究に携わる研究者が、偵察から鉱山配置の把握、敵船への爆撃まで幅広い任務を遂行可能な「無人AI潜水艦」を中国軍が開発中であることを明かしています。

    China military develops robotic submarines to launch a new era of sea power | South China Morning Post
    https://www.scmp.com/news/china/society/article/2156361/china-developing-unmanned-ai-submarines-launch-new-era-sea-power

    中国軍が開発中の無人AI潜水艦は2020年代初頭に配備される予定となっており、人が乗り込む有人潜水艦を完全に置き換えることを目的としているわけではないものの、第二次世界大戦以降に西洋諸国が確立した潜水艦システムを超越するために開発が進められているとのことです。

    中国で進められている無人AI潜水艦開発プロジェクト「921プロジェクト」は、AI技術を用いて国の海軍力を高めようという政府の野心的な計画。中国は広東省珠海に無人AI潜水艦開発のための世界最大の試験場を建設しており、軍の研究者たちは潜水艦のためのAIシステム開発に取り組んでいます。

    中国における潜水艦開発の最先端を担う中国科学院で海洋技術機器局長を務めるLin Yang氏は、過去に「中国初の6km以上潜行しての運用が可能な無人潜水艦」の開発を主導したという人物。Yang氏は921プロジェクトの主任科学者でもあり、中国共産党が100周年を迎える2021年に無人AI潜水艦をお披露目すべく、開発を進めています。実際、中国メディアに向けて「はい、我々は『Extra Large Unmanned Undersea Vehicle(超大型無人潜水艦:XLUUV)』の開発を進めています」と語っています。

    Yang氏は921プロジェクトについて、「アメリカで開発中の類似兵器への対抗策」と語っており、技術的な仕様を明かすことを拒否しています。

    なお、アメリカは2020年までに2つのXLUUVの試作機を開発する、という契約を2017年に大手メーカーと結んでいるとのこと。そんな開発が進められているXLUUVのひとつは、ロッキード・マーチンの「Orca」。他にも、ボーイングが全長15メートル、直径2.6メートル以上、重量50トンの自律型潜水艦「Echo Voyager」を開発中であり、これはサンフランシスコから上海まで航行するのに十分な1万2000kmという距離を航行可能です。

    ロシアでは核兵器を運搬可能な大規模無人潜水艦の開発が進められていると報じられており、「海洋型多目的ステータス6システム」と呼ばれる魚雷システムは、「敵の沿岸部の主要経済施設を破壊し、放射能汚染を広範囲に及ぼし長期にわたり軍事・経済その他の活動に使えなくすることで、敵国の領土に壊滅的な損害を確実に与える」とのこと。

    従来型の有人潜水艦に対して無人の潜水艦が優れている点は、比較的低コストで大規模生産および運用が可能という点です。伝統的な有人潜水艦は生存機会を増やすために高いレベルのステルス性能を有していなければいけませんでした。また、設計面でも乗員の安全を確保するために、さまざまな工夫を施す必要があります。

    1990年代にアメリカ海軍が開発したオハイオ級原子力潜水艦の開発費用はなんと20億ドル(約2200億円)にものぼり、最新鋭のコロンビア級原子力潜水艦を研究・開発し、12隻建造するためにかかった費用は1200億ドル(約13兆3000億円)以上です。これに対して、ロッキード・マーチンが開発中のOrcaは、プロジェクト全体の予算が約4000万ドル(約44億円)となっており、開発コストが低いくなることは明らか。

    続きはソースで

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    Orca - Extra Large Unmanned Undersea Vehicle (XLUUV)
    https://www.lockheedmartin.com/en-us/products/orca-extra-large-unmanned-underwater-vehicle-xluuv.html
    https://i.gzn.jp/img/2018/08/16/china-develops-robotic-submarines/01.jpg

    GIGAZINE
    https://gigazine.net/news/20180816-china-develops-robotic-submarines/

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    1: しじみ ★ 2018/08/11(土) 00:36:33.92 ID:CAP_USER
    「睡眠薬」「ステロイド剤」「抗がん剤」
     一体何のランキングかお分かりですか?(順不同)

     誰しも好き好んで薬を使うわけではないが、特にこれらの薬は患者さんが使用を躊躇するトップ3なのだそうだ。教えてくれた薬剤師さんによれば経験的に多くの薬剤師仲間が感じているとのことで、嫌われる理由は「効果はあるが副作用も強い」というイメージが強いからなのだという。

     ステロイドと抗がん剤は専門外なので詳しくは知らないが、確かに日本人の睡眠薬嫌いはつとに有名である。第44回「寝酒がダメな理由」でも紹介した、先進国や新興国など10カ国の住民35327人を対象にして行われた「不眠とその対処法に関する意識調査」でもそれが如実に表れている。

     不眠で困った時の対処法として、他の国では「医療機関に相談して睡眠薬を処方してもらう」人が半数を占めるのに対して、日本人では10%程度に過ぎない。「カフェインを控える」という定番の対処法をとる人も同じく10%に留まる一方で、やってはいけない「寝酒」をやる人は30%とダントツの1位であった。

     なぜ睡眠薬がこれほど嫌われるかと言えば、先述の通り副作用が怖いからである。

     以前、厚生労働省の事業の一環として一般の方を対象にした睡眠薬に関する意識調査を行ったことがあるが、「やめられなくなる」「禁断症状が出る」「だんだん効かなくなって量が増える」「飲み過ぎると死ぬ」など多くの人が睡眠薬に関するさまざまな心配事を抱えていることが明らかになっている。ちなみに、2000年代以降、つまり最近20年間に開発された新しいタイプの睡眠薬(メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬)についてはこれらの心配はほとんどない。

     そして、本日のテーマである「飲み続けるとボケる(認知症になる)」も睡眠薬を服用する際の心配事の上位にランクされることが多い。週刊誌の「この処方薬が怖い」といった特集では睡眠薬は必ずやり玉に挙がり、「認知症になるリスクを高める!」という記事も多いのでランキングでも赤丸急上昇かもしれない。記事を鵜呑みにして急に服用を止めて体調を崩す患者さんもおり、いたずらに不安を煽る記事には、必要があって処方する側の医師として本当に苦々しい思いをしている。

    続きはソースで

    https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/403964/080700089/

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    1: しじみ ★ 2018/05/19(土) 23:04:18.85 ID:CAP_USER
    人工知能(AI)を使ったコンピューターに、より正確な判断を行わせるには学習が不可欠とされています。
    学習の量が増えれば増えるほど、より高度な判断を行うことができるのですが、
    学習量を増やすためには大規模な処理をこなせる「計算量の高い」システムが必要です。
    AIの非営利の研究機関として設立されたOpenAIによると、
    AIの学習で使用される計算量は2012年から3.5カ月で倍になるスピードで進化し続けていて、
    2018年現在では約30万倍以上に達しているとのことです。

    AI and Compute
    https://blog.openai.com/ai-and-compute/
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    OpenAIは「アルゴリズム」「学習データ」「計算量」の3つが、
    AIを進歩させるために必要不可欠な要素であると述べています。
    アルゴリズムやデータの改良は数値化させることは困難ですが、計算量は定量化可能であり、
    計算量の推移を見ることでAIがどれだけ進歩しているかを見ることができるとしています。

    OpenAIは、2012年以降にAIの学習で使用された計算量の推移をグラフで示しています。
    縦軸が計算量で1日で何千兆(1015)回の計算を行うことができるかを表しており、横軸が時間軸(年)を示しています。
    なお、縦軸に「FLO」(浮動小数点演算)と書かれていますが、実際には処理の数であり、
    必ずしも浮動小数点演算を行っているわけではないとのこと。
    https://i.gzn.jp/img/2018/05/17/ai-and-compute/01_m.png

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    ai_kenka
    1: しじみ ★ 2018/07/07(土) 13:03:11.22 ID:CAP_USER
    Googleと同じAlphabetを母体に持ち、世界最強の囲碁AI「AlphaGo Zero」を開発した
    人工知能(AI)開発企業・DeepMindが、ファーストパーソン・シューティング・ゲーム(FPS)で
    人間を超えた勝率をたたき出すAI「For the Win(FTW)」を開発しました。ただ敵を倒すだけではなく、
    人間のチームメイトとも協力して有利にゲームをプレイすることができるとのことです。

    Capture the Flag: the emergence of complex cooperative agents | DeepMind
    https://deepmind.com/blog/capture-the-flag/

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    animal_namakemono
    1: しじみ ★ 2018/07/22(日) 23:23:28.84 ID:CAP_USER
    ■「先延ばしする人は優秀な人」だが、もちろん減らせたほうが人生はもっと充実したものになる

    ――「先延ばし克服の伝道師」ことチェコ人のピーター・ルドウィグは、世界中の文献を読み漁り、
    誰もが使える9つの克服ツールを開発した>

    ダイエットや禁煙、面倒くさそうな仕事は「後でしよう」「明日から」と、先延ばしをした経験が誰にでもあるはず。
    「先延ばし」は心理学、脳科学から行動経済学まで幅広い分野で研究対象となっており、人類にとって永遠のテーマである。

    このたび本国チェコをはじめ、ドイツ、フランス、ロシアなど世界各国でベストセラーになっている
    『先延ばし克服完全メソッド』が邦訳、刊行された(斉藤裕一訳、CCCメディアハウス)。

    人類の敵である「先延ばし」は完全にゼロにすることはできないが、減らすことはできる
    ――そう話す著者ピーター・ルドウィグは、先延ばしに打ち勝つために「9つのツール」を開発し、
    「先延ばし克服の伝道師」として世界中を飛び回っている。日本版刊行に合わせて来日したルドウィグに、
    先延ばしとは何か、どうすれば克服できるか、そして本書を執筆した経緯について聞いた。


    ■「先延ばし」と「怠惰」は異なる

    現代社会は先延ばしが起こりやすくなっている。情報化が進み、インターネットなどを介して大量の情報が一気に流入してくるが、
    人間の脳のキャパシティはインターネット誕生以前から変わらないため、情報処理能力がそのスピードに追い付くことができないのだ。

    それにより、物事の優先順位をつけられない「決断のまひ」という現象が起きており、どうしても先延ばしをしてしまうことになる、
    とルドウィグ。
    ただし、注意したいのは、「先延ばし」と「怠惰(たいだ)」は別物であることだという。

    「先延ばしとは、意図的、あるいは習慣的に物事を先送りすることです。
    ですから、最初からやる気がなかったり、単にだらだらしている人は先延ばしをしているとは言いません。
    ある物事をやり遂げようという意志はあっても、エンジンがかからずにいる人が先延ばしをしている人です」

    その「やる気のエンジン」をかけるためにルドウィグが友人と開発したのが、以下の9つのツールだ。

    ・自分のビジョン
    ・習慣リスト
    ・To-Doトゥデー
    ・To-Doオール
    ・ヒロイズム
    ・インナースイッチ
    ・フローシート
    ・ハムスターからのリスタート
    ・自己会議

    これらは全て、先延ばしに関する研究から生み出されたオリジナルのツールだという。
    メソッドの根幹にあるのは「クリティカル・シンキング」で、
    情報過多の時代に良質な情報を自ら選択していく能力を養うことを目的としている。
    ただし、これら9つのツールを全て使う必要はないとのこと。

    「一番使いやすいツールは『自分のビジョン』だと思います。
    目標を単に繰り返すだけでは、『目標中毒』になるだけです。例えば難関大学に入ることを目標にすると、
    合格した瞬間に目標を失うのと同じで、目標達成後のつかの間の喜びは続きません。
    そうではなく、その先にもつながる永続的な目標、
    つまり『自分のビジョン』を持つことによって『やる気』のエンジンをかけ続けることができるのです」

    一流アスリートや成功している実業家にとって、物事の遂行を可能にしているのは「つかの間の喜び」ではない。
    彼らは「自分のビジョン」を持ち、「フロー状態」、つまりそのビジョンに挑戦している過程が楽しく、
    没頭できる状態になっているのだという。

    続きはソースで

    https://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2018/07/sakinobashi180719-thumb-720xauto.jpg

    ニューズウィーク日本版
    https://www.newsweekjapan.jp/stories/carrier/2018/07/10-48.php

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    bug_character_jouou_ari
    1: しじみ ★ 2018/07/17(火) 15:05:04.65 ID:CAP_USER
    地球上で最も繁栄している生物の一つとされるのがアリ。身のまわりにもたくさんいるが、その生態は意外と知られていない。
    なかでも興味深いのは女王アリで、他の生物にはない驚く能力が備わっている。交尾するのは巣を飛び立つ1回だけ。
    その際にオスからもらった一生分の精子を、体内の袋にためて10年以上に渡って大事に使用するのだ
    女王アリはなぜそれほど長い間、精子を体内に貯蔵できるのか。
    仕組みを解明できれば、ヒトや家畜の精子の保存への応用が期待できるという。
    この分野で世界の研究をリードする、甲南大理工学部講師の後藤彩子さん(38)の研究室を訪ねた。

    ■世界最多の数万匹飼育

     六甲山(神戸市)の南麓に後藤さんの研究室はある。奥に6畳ほどの広さの飼育室があり、
    そこで約20種類のアリを育てている。

     「趣味で飼っているアリも多い。女王アリだけで数万匹おり、数は世界一」。後藤さんは胸を張る。
    女王アリの寿命は長く、多くの種で10年以上生きる。研究室で現在最も長く生きているのは、
    平成23年に野外で捕まえた在来種の「キイロシリアゲアリ」の女王だ。

     キイロシリアゲアリはその名の通り、黄色の尻がツンと上がっているのが特徴。
    昨年には強い毒を持つ外来種「ヒアリ」と間違われて大量に駆除される“悲劇”に見舞われた種類でもある。
    主に研究に使っている種でもある。

     アリの飼育といえば、土が入った縦置きのケースをイメージするが、後藤さんの研究室では小さなプラスチックケースを使用。
    中は土ではなく石膏(せっこう)が敷き詰められている。
    石膏は水を吸収して湿度を保てるため、土よりもアリを育てやすいという。

     小学生の時からアリの行列を見るのが好きだったという後藤さん。
    中学生になると、女王アリが無精卵と受精卵でオス、メスを産み分けていることを知った。
    「アリの世界には知らないことがたくさんあると感動した」と振り返る。

    ■リーダーではない「女王」

     ところで、アリは日本で約300種、世界には約1万種いるといわれている。
    体長は小さいもので1ミリ、大きいものでは4~5センチあり、色や形もばらばらだ。
    キノコを育てたり、敵が来ると自爆して巣を守ったりと多種多様な生態を持つ。

    そんなアリの巣はだれが統率しているのか。後藤さんによると、女王アリではないという。
    「女王」とは名ばかりで女王アリには集団を指揮する力がなく、アリの社会にはリーダーが存在しないのだ。

     アリは「社会性昆虫」と呼ばれ、女王アリや働きアリは役割分担しながら集団生活している。
    女王アリの役目は繁殖。働きアリもメスだが、多くの種で生殖器官がなく、子育てや食糧調達に専念する。

     そんな中、悲哀を感じてしまうのはオス。メスに比べて数が圧倒的に少なく、繁殖期にしか生まれない。
    成虫になって数カ月で巣から飛び立ち、交尾を終えると力尽きたり、カエルなどに食べられたりして一生を終えるのだ。

    続きはソースで

    https://www.sankei.com/images/news/180716/wst1807160003-p2.jpg
    https://www.sankei.com/images/news/180716/wst1807160003-p1.jpg

    https://www.sankei.com/west/news/180716/wst1807160003-n1.html

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