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    vegetable_yasai_kirai
    1: しじみ ★ 2018/07/02(月) 11:52:41.59 ID:CAP_USER
    ホウレンソウ、美味しいですよね。おひたしにしてもベーコンと炒めてもいけます。

     ところがです。インターネットの情報によると、「ホウレンソウには『シュウ酸』という成分が多く含まれていて、
    食べ過ぎると尿路結石の原因になる。ただ、体に悪影響を及ぼすには、生で1kg毎日食べ続ける必要がある」とのこと。
    さて、この「毎日1kg」という情報は本当でしょうか。
    事実なら、尿路結石を心配することなくホウレンソウを食べることができます。

    情報が事実かどうか確認してみようとしました。
    しかし、「生で1kg以上食べなければ特に問題はない」などと書いてあるサイトはたくさんあるものの、
    その根拠となる書籍なり論文なりを提示しているサイトを見つけることはできませんでした。
    こうなれば自分で探すしかありません。医学論文を検索してみると
    「シュウ酸の摂取と腎結石のリスク」という論文がありました
    (この場合、腎結石と尿路結石はほぼ同じものと考えていいです)。
    アメリカ合衆国で行われた、10万人規模の男性医療従事者および女性看護師を対象にした大規模な研究です。

     食物摂取頻度調査を行ったところ、食事由来のシュウ酸のおおよそ40%がホウレンソウ由来でした。
    ホウレンソウ以外のシュウ酸摂取源は、ジャガイモ、シリアル食品、オレンジ、ミックスナッツ、コーヒーなどでした。
    腎結石のなりやすさを計算する際に、年齢の影響を補正するのは基本ですが、さらに肥満度、利尿薬使用の有無、
    シュウ酸以外の食事要因による補正もしました。というのも、たとえば、
    「肥満している人はホウレンソウを食べない傾向がある」かつ
    「肥満している人は腎結石になりやすい」といった場合に偏りが生じるからです。
    (多変量解析という方法によってそうした偏りを減らせます)。

     ホウレンソウをあまり食べない(月に1回未満)、普通(月に1~7回)、よく食べる(月に8回以上)で比べてみると、
    ホウレンソウの摂取は男性および高齢女性において腎結石と関連し、若年女性では関連しませんでした。
    ホウレンソウをあまり食べない群と比較して、月に8回以上食べる群では、男性では1.3倍、高齢女性では1.34倍、
    尿路結石を発症しやすかったのです。

    結果の解釈は難しいです。ここでの関連が因果関係を示しているとは限らないし、
    補正されていない未知の要因があるかもしれません。
    また、あくまでアメリカの医療従事者という特殊な集団から得られたデータで日本人にどこまで適応可能かわかりません。

     ただ、この研究以外のさまざまな研究も合わせて考えるに、
    ホウレンソウをたくさん食べると尿路結石になりやすいというのは概ね妥当だと考えます。
    少なくとも「生で1 kg毎日食べ続けない限り心配ない」という 主張は不適切です。
    誰かが根拠なく書いたものがコピーされているのでしょう。出典が明記されていない医学情報には注意が必要です。

     厳密には一次予防ではなく再発予防についての記述ですが、
    日本泌尿器科学会の『尿路結石症ガイドライン』(2013年版)によれば、
    「シュウ酸を多く含む食物として,葉菜類の野菜やお茶類などがある。
    尿路結石症予防の観点からは,シュウ酸の摂取を減らすことが重要である。
    その工夫として,ゆでることやカルシウムと一緒に摂取することがある」とあります。
    ホウレンソウは美味しいし栄養価も高いので尿路結石を恐れてまったく食べないというのも不合理です。
    シュウ酸を減らす工夫をしながら食べ過ぎない程度に食べるのが賢明だと思います。

     参考文献 Taylor EN and Curhan GC., Oxalate intake and the risk for nephrolithiasis., J Am Soc Nephrol. 2007 Jul;18(7):2198-204.

    https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180629002125_comm.jpg

    朝日新聞デジタル
    https://www.asahi.com/articles/SDI201806282201.html

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    animal_namakemono
    1: しじみ ★ 2018/07/22(日) 23:23:28.84 ID:CAP_USER
    ■「先延ばしする人は優秀な人」だが、もちろん減らせたほうが人生はもっと充実したものになる

    ――「先延ばし克服の伝道師」ことチェコ人のピーター・ルドウィグは、世界中の文献を読み漁り、
    誰もが使える9つの克服ツールを開発した>

    ダイエットや禁煙、面倒くさそうな仕事は「後でしよう」「明日から」と、先延ばしをした経験が誰にでもあるはず。
    「先延ばし」は心理学、脳科学から行動経済学まで幅広い分野で研究対象となっており、人類にとって永遠のテーマである。

    このたび本国チェコをはじめ、ドイツ、フランス、ロシアなど世界各国でベストセラーになっている
    『先延ばし克服完全メソッド』が邦訳、刊行された(斉藤裕一訳、CCCメディアハウス)。

    人類の敵である「先延ばし」は完全にゼロにすることはできないが、減らすことはできる
    ――そう話す著者ピーター・ルドウィグは、先延ばしに打ち勝つために「9つのツール」を開発し、
    「先延ばし克服の伝道師」として世界中を飛び回っている。日本版刊行に合わせて来日したルドウィグに、
    先延ばしとは何か、どうすれば克服できるか、そして本書を執筆した経緯について聞いた。


    ■「先延ばし」と「怠惰」は異なる

    現代社会は先延ばしが起こりやすくなっている。情報化が進み、インターネットなどを介して大量の情報が一気に流入してくるが、
    人間の脳のキャパシティはインターネット誕生以前から変わらないため、情報処理能力がそのスピードに追い付くことができないのだ。

    それにより、物事の優先順位をつけられない「決断のまひ」という現象が起きており、どうしても先延ばしをしてしまうことになる、
    とルドウィグ。
    ただし、注意したいのは、「先延ばし」と「怠惰(たいだ)」は別物であることだという。

    「先延ばしとは、意図的、あるいは習慣的に物事を先送りすることです。
    ですから、最初からやる気がなかったり、単にだらだらしている人は先延ばしをしているとは言いません。
    ある物事をやり遂げようという意志はあっても、エンジンがかからずにいる人が先延ばしをしている人です」

    その「やる気のエンジン」をかけるためにルドウィグが友人と開発したのが、以下の9つのツールだ。

    ・自分のビジョン
    ・習慣リスト
    ・To-Doトゥデー
    ・To-Doオール
    ・ヒロイズム
    ・インナースイッチ
    ・フローシート
    ・ハムスターからのリスタート
    ・自己会議

    これらは全て、先延ばしに関する研究から生み出されたオリジナルのツールだという。
    メソッドの根幹にあるのは「クリティカル・シンキング」で、
    情報過多の時代に良質な情報を自ら選択していく能力を養うことを目的としている。
    ただし、これら9つのツールを全て使う必要はないとのこと。

    「一番使いやすいツールは『自分のビジョン』だと思います。
    目標を単に繰り返すだけでは、『目標中毒』になるだけです。例えば難関大学に入ることを目標にすると、
    合格した瞬間に目標を失うのと同じで、目標達成後のつかの間の喜びは続きません。
    そうではなく、その先にもつながる永続的な目標、
    つまり『自分のビジョン』を持つことによって『やる気』のエンジンをかけ続けることができるのです」

    一流アスリートや成功している実業家にとって、物事の遂行を可能にしているのは「つかの間の喜び」ではない。
    彼らは「自分のビジョン」を持ち、「フロー状態」、つまりそのビジョンに挑戦している過程が楽しく、
    没頭できる状態になっているのだという。

    続きはソースで

    https://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2018/07/sakinobashi180719-thumb-720xauto.jpg

    ニューズウィーク日本版
    https://www.newsweekjapan.jp/stories/carrier/2018/07/10-48.php

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    himiko
    1: しじみ ★ 2018/08/04(土) 14:33:56.88 ID:CAP_USER
    邪馬台国の有力候補地とされる奈良県桜井市の纒(まき)向(むく)遺跡で見つかった桃の種について、放射性炭素(C14)年代測定法で調査したところ、おおむね西暦135~230年に収まることが分かり、市纒向学研究センターが最新の研究紀要で報告した。女王・卑弥呼(生年不明~248年ごろ)が邪馬台国をおさめたとされる年代と重なり、「畿内説」を補強する研究成果といえそうだ。

     同遺跡では平成22年、中心部にある大型建物跡の南側にあった穴から、2千個以上の桃の種が土器とともに出土。名古屋大の中村俊夫名誉教授がこのうち15個を放射性炭素年代測定法で調査したところ、測定できなかった3個をのぞき、西暦135~230年のものであることが分かった。徳島県埋蔵文化財センターの近藤玲研究員による測定でも、ほぼ同様の結果が出たという。

    纒向遺跡は初期ヤマト政権の首都で、魏(ぎ)志(し)倭人伝に登場する邪馬台国の有力候補地。桜井市北部にあり、広さは東西約2キロ、南北約1・5キロに及ぶ。昭和40年代からの発掘調査で、卑弥呼の宮殿跡とも考えられる3世紀前半の大型建物跡や最古級の古墳、運河跡のほか、東海地方や吉(き)備(び)(岡山県)、出雲(島根県)など全国各地の土器が確認され、当時の中心地だったことが明らかになっている。

     また、遺跡内の古墳から出土した土器付着物についても、放射性炭素年代測定法による調査で西暦100~200年との分析結果が出ているという。

     同市纒向学研究センターの寺沢薫所長(考古学)は「複数の機関による調査で同様の結果が出たことは重要な成果だ。魏志倭人伝に書かれた卑弥呼の時代と一致しており、これまでの調査成果とも合致する」と話す。

    一方、「九州説」を唱える高島忠平・佐賀女子短期大学名誉教授(考古学)は「遺跡の年代を示す複数の資料がないと確実性が高いとはいえず、桃の種だけでは参考にしかならない。もし年代が正しいと仮定しても、卑弥呼とのつながりを示す根拠にはならず、邪馬台国論争とは別の話」と反論している。

     〈纒向遺跡〉奈良県桜井市の三輪山西部に広がる東西約2キロ、南北約1・5キロの巨大集落跡。弥生時代末期に出現し、古墳時代前期に姿を消した。邪馬台国の有力候補地で、大和王権発祥の地とされる。卑弥呼の墓との説がある箸(はし)墓(はか)古墳など最古級の前方後円墳6基が集中。3世紀前半の大型建物跡、物資輸送用の運河が見つかっており、インフラが整備された都市だったと考えられている。また、関東から九州で作られた土器も出土。全国から人が集まってきたことを裏付けている。

    https://www.sankei.com/images/news/180514/wst1805140063-p1.jpg
    ■動画
    https://youtu.be/ZTYsOcOxnDg



    産経ニュース
    https://www.sankei.com/west/news/180514/wst1805140063-n3.html

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    syokuji_vegetarian
    1: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします 2018/08/04(土) 17:49:00.471 ID:lYP9BrqFp
    命をなんだと思ってるの?

    スレッドURL: http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1533372540/ >>追加の記事を読む

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    robot_house
    1: しじみ ★ 2018/08/03(金) 13:03:08.35 ID:CAP_USER
    人間とコミュニケーションを取ることができるロボットがますます一般的になりつつあり、ツアーガイドや警備員、守衛などの仕事をロボットが受け持つ事例が増えています。しかし、人間のようにコミュニケーションを取ることができるロボットを「ロボットとして扱うこと」はとても難しいことが、最新の研究で明らかになっています。

    New study finds it’s harder to turn off a robot when it’s begging for its life - The Verge
    https://www.theverge.com/2018/8/2/17642868/robots-turn-off-beg-not-to-empathy-media-equation

    ドイツの研究者たちがオープンアクセスジャーナルのPLOS ONEに掲載した論文では、89人のボランティアを集め、小さなヒューマノイドロボット「NAO」の助けを借りながら1対1で指定の作業を行ってもらうという実験が行われています。作業中、NAOは「パスタとピザのどちらが好き?」などの質問を被験者たちに投げかけたそうです。

    被験者には「NAOの学習アルゴリズムを改善するための実験」と伝えられていたそうですが、実際は別の目的がありました。それは、作業が終了した後に被験者へ「ロボットの電源を切ってください」と頼み、どれだけの被験者が電源を切ることができるかを調べるというもの。

    被験者がロボットの電源を切ることができるかをただ調査するだけでなく、89人の被験者の半分に対しては、NAOが「ノー!どうか僕の電源を切らないで!」と懇願するように条件を設定したそうです。すると、NAOの言葉を聞いた43人の被験者のうち13人は、最後まで電源を切ることができませんでした。また、残りの30人もNAOの訴えを聞かなかった人と比べると、平均で2倍も電源をオフにするのにかかった時間が長くなったそうです。

    ロボットの電源をオフにすることを拒否した被験者は、「ロボットがお願いしてきたことに驚いたから」や「電源を消さないでとお願いしてきたから」とその理由を記しています。被験者たちの反応を受け、研究チームは「人々はロボットを機械としてではなく現実の人間として扱う傾向があり、(嘆願により)電源を消すことをやめるか、少なくともその行動について深く考えるようになる」と記しています。

    これは1996年に心理学者のバイロン・リーブス氏とクリフォード・ナス氏が書いた著書で初めて登場した「メディアの方程式」と呼ばれる理論に基づいていると考えられています。メディアの方程式というのは、人間以外のメディア(TV、映画、コンピューター、ロボットなど)を人間であるかのように扱う傾向を理論化したものです。

    2人の心理学者がメディアの方程式を提唱して以降、多くの研究で「人間の行動がメディアの方程式にどのような影響を受けているか?」が調べられてきました。特にロボットとのやり取りは顕著で、人間は人間と同じような人格を持つボットとのやり取りを楽しむ傾向があることなどが研究から明らかになっています。

    2007年には命乞いする猫型ロボットを用いた同様の実験が行われていますが、人間の道徳的葛藤をかき立てるような実験は今回が初めてのこと、と海外メディアのThe Vergeは記しています。

    2007年に行われた猫型ロボットによる実験の様子は以下のムービーで見られます。確かにロボットの見た目がとっぴすぎて感情移入しづらいかも。

    続きはソースで

    https://i.gzn.jp/img/2018/08/03/harder-to-turn-off-robot/00_m.jpg

    ■動画
    Switching off a robot https://youtu.be/7Kf9coMuVuI



    GIGAZINE
    https://gigazine.net/news/20180803-harder-to-turn-off-robot/

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    201808021038490802kasei
    1: 野良ハムスター ★ 2018/07/27(金) 16:44:45.96 ID:CAP_USER
    火星と地球の距離が31日午後に約5759万キロ・メートルまで近づき、15年ぶりに6000万キロ・メートルを切る大接近となる。今年初めに比べて50倍を超える明るさで赤く輝き、肉眼でもはっきり見える。また、28日未明から早朝にかけては、満月が地球の影に隠れて赤黒く輝く「皆既月食」もあり、天気が良ければ天文ショーが相次いで楽しめそうだ。

    火星は、太陽の周りを687日で公転しており、ほぼ2年2か月ごとに地球との距離が近づく「最接近」を繰り返している。火星の軌道は楕円だえん形をしているため、距離は毎回少しずつ異なる。

    国立天文台天文情報センターによると、火星は31日午後4時50分に地球に最も近づく。東京では、火星は同7時頃から南東の空に姿を現し、深夜には真南の空に見ることができる。明るさはマイナス2・8等に達し、同センターの担当者は「夏休みから9月にかけてが見頃」と話す。次に距離が6000万キロ・メートルを切るのは、2035年9月になる。

    火星が最接近する31日の夜空(東京、午後9時頃)
    https://www.yomiuri.co.jp/photo/20180727/20180727-OYT1I50032-L.jpg
    https://www.yomiuri.co.jp/science/20180727-OYT1T50086.html

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    space01_sun
    1: 野良ハムスター ★ 2018/07/24(火) 19:45:39.07 ID:CAP_USER
    米航空宇宙局(NASA)は来月、太陽の大気圏に到達することを目指す探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」を打ち上げる。太陽表面から噴き出すセ氏100万度超のコロナに接触するという、史上初の偉業を達成できるかどうかが注目される。

    NASAは米国時間7月20日の記者会見で、パーカー・ソーラー・プローブの打ち上げが8月6日以降の同月前半になるとの見通しを示した。

    NASAは太陽探査の目的として、(1)太陽風が加速する謎を解明する(2)コロナが100万度超もの超高温になる理由を調査する(3)太陽のエネルギー粒子が加速する仕組みを明きらかにする、の3つを挙げている。

    ■ミッションの概要

    パーカー・ソーラー・プローブのサイズは1m×3m×2.3mで、打ち上げ時の重量は685kg。地球を飛び立ってから太陽の裏側を通って地球の公転軌道に戻る楕円軌道を、約7年かけて徐々に狭めながら計24周する。

    探査機は太陽表面から約600万キロまで接近し、その際の速度は時速70万kmに到達。この接近距離は探査機史上最短で、速度も人工物として史上最速となる。また、このとき探査機表面の温度は1377度に達するという。

    ■NASAが説明する4つの理由

    100万度超にもなるコロナを通過しても探査機が溶けない理由として、NASAは動画を使って以下の4つを説明している。

    ・熱シールド:太陽光を反射する白色のシールド。材料は外側が耐熱性に優れた「黒鉛エポキシ」という炭素の結晶体で、内側は空気を97%含む炭素発泡体でできている。

    ・高性能の自律制御:探査機本体から突き出た「ソーラーリムセンサー」が、熱シールドの向きがずれた状態を検知することで、本体がシールドに隠れる向きになるよう自律的に姿勢制御する。

    ・冷却システム:内部に水を循環させるシステムを備え、太陽電池の部分で温められた水が、ラジエーター部分で冷却される。

    ・熱と温度の違い:温度は測定値であり、熱はエネルギーの移動を意味する。コロナを構成するプラズマ粒子は密に存在せずまばらなため、探査機はごく一部の粒子にしか接触せず、移動するエネルギーも限られる。

    鳥嶋真也

    太陽表面から約600万キロまで接近、探査機表面の温度は1377度に
    https://lpt.c.yimg.jp/amd/20180724-00010004-newsweek-000-view.jpg
    https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180724-00010004-newsweek-int

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    syokuji_okazu_noseru
    1: しじみ ★ 2018/05/13(日) 18:26:18.25 ID:CAP_USER
    最も権威ある英国の栄養学の本「ヒューマン・ニュートリション(第10版)」(日本語版、医歯薬出版株式会社)には、
    「人類の本来の主食は穀物ではないし、まだまだ穀物ベースの食物に適応していない」と明記してあります。私も全く同感です。

     このことを、あるホルモンの特徴から考えてみたいと思います。

     ◇血糖値を下げるホルモン「インクレチン」

     糖尿病の内服薬は、現在7種類あります。その中に「DPP-4阻害剤」という薬があります。
    DPP-4阻害剤は、「インクレチン」という消化管ホルモンを血中にとどめる作用があります。

     現在知られているインクレチンは、小腸上部から分泌されるGIPと、小腸下部から分泌されるGLP-1の二つです。
    血糖値を低下させるホルモン「インスリン」が膵臓(すいぞう)から分泌されるのを促進します。

     食事によって消化管内に炭水化物や脂肪が流入すると、その刺激を受けてインクレチンが分泌されます。
    そして、血糖値の上昇と共に、膵臓のβ細胞からインスリン分泌を増加させ、
    α細胞から分泌されて血糖値上昇に働くホルモン「グルカゴン」を抑制します。

     ◇DPP-4阻害剤の働き

     インクレチンは、血中でDPP-4という酵素によって速やかに分解されます。
    血中のインクレチンの量が半減する「血中半減期」は、GIPが約5分、GLP-1は約2分と非常に短いことが特徴です。

     そこで登場したのが、DPP-4阻害剤です。
    DPP-4の働きを阻害してインクレチンを血中に約24時間存在させ、血糖値の降下作用を発揮させるのです。

     ◇インクレチンが数分で半減する理由

     DPP-4阻害剤は、極めて理論的に構築された、とてもいい薬です。
    しかし、根源的な疑問が湧いてきます。なぜ、人体に役立つホルモンが、わずか数分で半分に分解されてしまうのでしょうか。

     一番リーズナブルな説明は、人類にとってインクレチンは、食後約2~5分程度働けば十分だったということでしょう。

     農耕を始める前の人類は、約700万年間も狩猟・採集をして生きてきました。
    魚介類、小動物・動物の肉や内臓や骨髄、野草、野菜、キノコ、海藻、昆虫などが日常的な食料で、
    木の実、ナッツ、果物、山芋なども時々食べていたと考えられています。

     穀物のような血糖値が上がりやすい物を日常的に食べていないのですから、
    インクレチンが常時活性化している必然性はないのです。
    インクレチンが数分で分解されるという生理学的事実は、主食が穀物(糖質)ではない状況で、
    人類が進化してきたことの証拠といえるのだと思います。

     ◇700万年間の進化の重み

     農耕が始まり、穀物を常食にするようになると、食後血糖値の上昇が日常的に生じるようになります。
    こうなると、インクレチンに大いに活躍してほしいところです。

     しかし、さすがに700万年間の進化の重みがあるのでしょう。
    穀物が主食になった4000~1万年ぐらいの歴史では、
    DPP-4がすぐに分解してしまう体内の“癖”を変えるような突然変異は起こらなかったのだと思われます。

     ◇「生活習慣病の元凶は精製炭水化物」説

     冒頭で紹介した「ヒューマン・ニュートリション」は「穀物の過剰摂取の害、
    特に精製炭水化物による『血糖およびインスリン値の定期的な上昇』が多くの点で健康に有害」と強調しています。
    精製炭水化物とは、白いパンや白米などの精製された穀物のことです。未精製のものに比べて、より急激に血糖値を上昇させます。

     インクレチンの特徴からも、穀物を主食とする現代人に糖尿病が多発しDPP-4阻害剤を使わなくてはならないことからも、
    穀物を主食とした食事が人類に合っていないことは明らかなのではないでしょうか。

    関連ソース画像
    https://amd.c.yimg.jp/im_siggUWdZ1aFB4rB8e4gHepBSMw---x400-y225-q90-exp3h-pril/amd/20180512-00000012-mai-000-1-view.jpg

    Yahoo!ニュース
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180512-00000012-mai-soci

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    job_space_uchufuku_man
    1: しじみ ★ 2018/06/26(火) 13:55:00.16 ID:CAP_USER
    地球から何光年も離れた遠い宇宙のかなたには、地球と同じように生命が存在するのに適した環境を持つ惑星が存在します。
    そういった惑星に向けて人間を送りこむ場合、人間の寿命が尽きる前に惑星に到達することは不可能であるため、
    多世代にわたった星間航行を行う必要性が出てきます。この多世代星間航行で何光年も離れた場所へ移動する場合、
    最低どれくらいの人員を宇宙船に乗せる必要があるのかを、Universe Todayが論じています。

    What's the Minimum Number of People you Should Send in a Generational Ship to Proxima Centauri? - Universe Today
    https://www.universetoday.com/139456/whats-the-minimum-number-of-people-you-should-send-in-a-generational-ship-to-proxima-centauri/

    人類は実際に宇宙飛行が現実のものとなるはるか前から、人間を他の惑星に送ることを夢見てきました。
    そして近年、生命が誕生するのに適した環境と考えられる
    ハビタブルゾーンに位置する複数の惑星の存在が確認されています。
    そんな中、NASAはこれらの惑星と同じくハビタブルゾーンに存在し、
    地球と同様に生命が存在する可能性が示唆されている惑星「プロキシマ・ケンタウリb」へ探査機を送る計画を打ち立てています。

    プロキシマ・ケンタウリbのような地球から遠く離れた宇宙に存在する惑星に向けて人間を送る場合、
    果たして宇宙船には何人ほどの乗組員が搭乗する必要があるのでしょうか。
    そんな疑問にメスを入れた、プロキシマ・ケンタウリbへの探査の旅に出るために必要最低限の乗組員の数を試算した論文が存在しています。

    「プロキシマ・ケンタウリbへ向けた多世代宇宙旅行の為の最小限の乗組員を計算」と題された論文は、
    世界で最も古い宇宙支援組織である英国惑星間協会で発表されたもので、ストラスブール天文台で働く天体物理学者のフレデリック・マリン博士と、
    粒子物理学者のカミーユ・ベルフィ博士により執筆されたものです。

    マリン博士とベルフィ博士は星間航行のために提案されているさまざまな概念を検討しています。
    具体的には従来型のアプローチである「核パルス推進」や「核融合ロケット」から、
    「ブレークスルー・スターショット」や「ソーラー・プローブ・プラス」のような
    近未来的な推進システムまで考慮して数字が試算されています。

    マリン博士は「何人ほどの乗組員が搭乗する必要があるのか?」について、
    「星間航行を行う際に利用可能な技術に完全に依存することになる」と述べています。
    記事作成時点の2018年に宇宙船を作ろうとすれば、その飛行速度は最高でも秒速約200km程度にしかならないそうで、
    「そうなると宇宙を旅する時間は6300年にも及びます。もちろん、技術は時間と共に改善されており、
    実際の星間飛行プロジェクトが実現するまでに航行時間は630年ほどまでに短縮することが可能であると期待されています。
    ただし、これはまだ発明されていない技術に期待する投機的な見解です」とマリン博士は語っています。

    これらの要素から、マリン博士とベルフィ博士はプロキシマ・ケンタウリbへ向けた星間航行時の飛行速度を秒速200km、
    移動にかかる時間を6300年に設定し、そのために必要な乗組員の最低人数をモンテカルロ法を用いた数値ソフトウェアで試算しています。

    マリン博士らが作成した数値ソフトウェアは「HERITAGE」と命名されており、
    確率的なモンテカルロ法で生死に関するあらゆるランダム化シナリオをテストしています。
    シミュレーションでは多世代にわたって星間航行を行うことになる乗組員が実際の宇宙旅行ではじき出すであろう統計値を考慮。
    生物学的要因としては女性対男性の数、年齢、平均余命、出生率および乗組員の生殖期間が含まれており、
    他にも事故・災害・致命的な出来事および、
    それらによって影響を受けやすい乗組員の数といった極端な可能性についても考慮されています。

    調査ではこういった要素を考慮した星間航行のシミュレーションが100回程度行われ、
    シミュレーションをもとに平均値をはじき出しています。
    保守的な条件の下で潜在的に外惑星への多世代星間航海を成功させるためには、
    最低でも乗組員が「98人」必要であると試算されています。

    https://i.gzn.jp/img/2018/06/25/minimum-number-people-send-generational-ship/00_m.jpg

    GIGAZINE
    https://gigazine.net/news/20180625-minimum-number-people-send-generational-ship/
    続く)

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    hito2_genjin_java_pekin
    1: しじみ ★ 2018/06/21(木) 22:13:08.52 ID:CAP_USER
    約5000年前~約7000年前の間にアジア、ヨーロッパ、アフリカに住む男性の大半が死亡している時代があり、17人の女性に対し、
    1人の男性しかいなかったことがわかっています。
    「なぜ、このような状況に陥ってしまったのか?」という疑問に多くの研究者を悩ませることになりましたが、
    スタンフォード大学で遺伝学の教授を務めるマルクス・フェルドマン氏らの研究で理由が明らかにされました。

    Cultural hitchhiking and competition between patrilineal kin groups explain the post-Neolithic Y-chromosome bottleneck | Nature Communications
    https://www.nature.com/articles/s41467-018-04375-6

    Why Do Genes Suggest Most Men Died Off 7,000 Years Ago?
    https://www.livescience.com/62754-warring-clans-caused-population-bottleneck.html

    この男性が非常に少ない「Y染色体のボトルネック」が発生していたという事実は、
    2015年にエストニアのタルトゥ大学の研究で示されて以来、多くの研究者がその理由を調査していました。

    この現象が「Y染色体のボトルネック」と表現される理由は、男性が持つY染色体の特徴から来ています。
    人間の体細胞には23対の染色体があり、23番目の対の組み合わせで性別が決まります。
    女性であれば2つのX染色体を有し、また、
    X染色体とY染色体を1つずつ持っていれば男性になることがわかっています。
    また、子どもは両親から染色体を1つずつ継承しますが、Y染色体に関しては男性からのみ受け取ることになり、
    突然変異することがなければ、祖父から父、父から息子とY染色体が受け継がれても、
    Y染色体が変化することはほとんどありません。
    このため、男性が大量死すると、死んだ男性の分のY染色体がなくなることから、
    この現象が「Y染色体のボトルネック」と呼ばれています。

    タルトゥ大学の研究では「Y染色体のボトルネック」が起きた理由として2つの仮説が挙げられており、
    1つは「生態学的な要因や気候的な要因によるもの」、もう1つは「当時の男性は社会的に権力があり、
    子どもを大量に作りすぎたために大量死が起きたのではないか」というものでした。

    しかし、フェルドマン氏は、1:17の男女比はあまりにも極端すぎるため、
    これら2つの仮説では説明できないと指摘。
    そこで、研究チームは当時の集団内で起きていた状況を調べるために「Y染色体の突然変異」や
    「異なる種族間の戦争」「自然死」などの18通りの仮説を立て、
    それぞれの仮説でシミュレーションを行いました。

    これらのシミュレーションを通して、最も有力な仮説となったのが、
    「集団間で戦争が行われており、負けた集団の男性が皆殺しにされた」という説です。
    片側の集団の男性が全員殺されることになれば、殺された人数分のY染色体が失われることにつながり
    「Y染色体のボトルネック」の理由としても成立します。

    また、当時の女性には、
    同様のボトルネックが発生していなかったことがミトコンドリアDNAの分析から明らかになっています。
    この事実について、フェルドマン氏は過去に植民地化された地域の歴史になぞると説明がつくとしており、
    「集団内の男性は全員殺されるが、女性は勝利した集団に移動することで生き延びられる傾向にあります」と述べています。

    イギリスのサンガー研究所の進化遺伝学者であるクリス・タイラー・スミス氏は
    「Y染色体のボトルネックについて、
    タルトゥ大学の研究では合理的な答えにたどり着くことができませんでしたが、
    スタンフォード大学の研究で示したボトルネックが
    戦争によるものであるという仮説は合理的なものになっています」としており、フェルドマン氏らの研究チームが示した仮説が有力であると考えています。

    フェルドマン氏は「Y染色体のボトルネックがあった時代以降は、
    人類が都市のような大きな社会を形成するようになったことで同様の争いが減り、
    Y染色体の多様性が復活しています」と述べています。

    https://i.gzn.jp/img/2018/06/14/why-caused-population-bottleneck/01_m.jpg

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    https://gigazine.net/news/20180614-why-caused-population-bottleneck/

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