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    1: しじみ ★ 2018/08/05(日) 18:34:56.06 ID:CAP_USER
    今年の夏は日本各地で過去最高気温を更新するなど記録的な猛暑となっています。
    2017年12月に打ち上げられた気候変動観測衛星「しきさい」の観測でも日本の酷暑の様子を捉えました。「しきさい」は近紫外~熱赤外まで幅広い波長の観測を行うことができますが、この中の熱赤外の波長帯の観測によって地表面の熱の状態を知ることができます。
    図1と図2は2018年8月1日の10:40頃に観測された熱赤外バンド(波長10.8µm)の地表面温度の画像です※。図の白色の領域は雲域を示しています(図1~図5共通)。

    図1は2018年8月1日の地表面温度の画像です。「しきさい」の観測時刻(10:40頃)は昼前にも関わらず、すでに日中の太陽光で地表面の温度が上昇していることがわかります。地表面温度の分布を植生分布(図2)と比較すると、東京や名古屋、京都大阪などの大都市では日中は非常に温度が高くなっているのに対し、森林域では日中も比較的温度が高くなっていません。「しきさい」の観測によるとこの日は特に熊谷や京都で地表面温度が50度以上と非常に高温となりました。図3~図5はそれぞれ東京周辺、名古屋周辺、京都大阪周辺の拡大図です。「しきさい」の高空間分解能と高頻度の観測により、都市の中の大きな公園や緑地では周囲に比べて少し温度が低い様子やその昼夜の変化も見ることもできるようになりました。

    可視光の波長帯では太陽光の反射がほとんどのため昼間の観測しか行えませんが、熱赤外の波長帯は地球からの輻射(熱放出)を見ているため夜間でも観測を行うことができます。また、これまでの地球観測衛星の熱赤外観測に比べ、250mというより高い空間分解能で高頻度の観測を行えることも「しきさい」の大きな特徴の一つです。

    ※現在は初期校正検証期間のため、未検証のプロダクトを用いて画像を作成しています。
    「しきさい」地表面温度プロダクトは長崎大学森山准教授が開発されたアルゴリズムを使用しています。

    図1 2018年8月1日の10:40頃に観測された地表面温度。図の白色の領域は雲域を示しています(図1~図5共通)。
    (雲周辺はまだ雲が取りきれていない可能性があります。)
    no title

    図2 2018年8月1日の植生分布。緑が濃いほど植生が多いことを示します。
    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/images/tp180801_02_a.png
    図3 東京周辺の日中地表面温度と植生分布。 白色の領域は雲域を示しています。
    前橋や熊谷で非常に高温となっている一方、皇居や代々木公園では周囲に比べ少し温度が低くなっています。
    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/images/tp180801_03_a.png
    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/images/tp180801_04_a.png
    図4 名古屋周辺の日中地表面温度と植生分布。名古屋城では周囲に比べ少し温度が低くなっているようですが、その周囲や岐阜市周辺では非常に温度が高くなっています。
    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/images/tp180801_05_a.png
    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/images/tp180801_06_a.png
    図5 京都大阪周辺の日中地表面温度と植生分布。京都や大阪南部、関西国際空港で非常に温度が高くなっています。
    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/images/tp180801_07_a.png
    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/images/tp180801_08_a.png

    http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/tp180801.html

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    1: 風吹けば名無し 2018/08/06(月) 07:02:49.60 ID:ZpvhW7in0
    no title

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    kaseki_kyoryu2
    1: しじみ ★ 2018/07/29(日) 13:18:18.55 ID:CAP_USER
    福島市土湯温泉町で発見され、筑波大の収蔵庫で60年以上保管されていた正体不明の化石が、2300万~1000万年前の北太平洋の沿岸地域に生息していた大型哺乳類「パレオパラドキシア」の化石だったことが分かった。パレオパラドキシアが生息していた当時、東北の大部分は海だった。同大や国立科学博物館地学研究部、本県の県立博物館などの研究グループが27日までに発表した。化石は県立博物館で29日~9月2日に展示される。

     研究グループによると、化石は右後ろの大腿(だいたい)骨で長さ約30センチ。筋肉の付着面が分かるなど状態は良いという。骨から推定される体長は約3メートルで、付着物から1600万年前よりも新しいと判明。パレオパラドキシアは絶滅した上、近縁の動物が現存しないため生態など謎が多い。名前も「謎めいた古生物」との意味で、標本も少ないとしている。

     収蔵庫の調査で木箱に入った未登録の化石が見つかった。土湯温泉町産出のメモがあり、調べてみると同温泉近くの砂防ダムの工事現場から発見された経緯が判明。1950年代に同大の前身・東京教育大に持ち込まれた後、別の海生ほ乳類と鑑定され、忘れ去られていた。関連する化石や資料は54年に同温泉で起こった大火で失われた。

     共同研究者で県立博物館学芸課の猪瀬弘瑛副主任学芸員(34)は「化石の状態が良いので、筋肉の付き方を調べることで動き方など解明する手掛かりになる」と意義を強調した。パレオパラドキシアの化石は84年に伊達市梁川町でも見つかっているが、今回のように状態が良い化石は国内2例目という。

     「観光資源に活用」

     化石の正体判明を受けて、地元の土湯温泉観光協会は地域活性化に生かす考えだ。すでに「パレオパラドキシア」をモデルにしたご当地キャラ(名称未定)を作成しており歴史や砂防ダムを紹介していく。

     企画段階だが、化石が産出した砂防ダム周辺での化石発掘体験の実施や、化石にちなんだダムカレーなどの新メニューを提供する予定。同協会の池田和也事務局長は「化石を観光資源に活用し、町おこしにつなげる」と期待を込めた。

    http://www.minyu-net.com/news/180728news9.jpg

    福島民友新聞社 みんゆうNet
    http://www.minyu-net.com/news/news/FM20180728-292915.php

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    japan_character5_kinki2_shiga
    1: しじみ ★ 2018/07/25(水) 11:43:30.80 ID:CAP_USER
    滋賀には琵琶湖があるから、隣の京都ほど暑くない-。こうした湖国のイメージを覆すようなデータが、今夏の酷暑で明らかになっている。今月には東近江市で全国5位の高温を観測した日があり、大津市では23日に10日間連続猛暑日の史上最多タイを記録した。彦根地方気象台は「滋賀も相当暑く、特に夜は熱中症の危険が高い」とする。理由として、日本一の湖の存在が影響しているという。

     彦根地方気象台によると、15日に東近江市で観測した38・5度は、全国5位の高さだった。23日の最高気温は大津市で36・8度、彦根市で36・1度。大津市は1994年、2013年以来、10日連続で最高気温35度以上の猛暑日となった。

     「琵琶湖は自然の空調設備だ」。滋賀県は大量の水をたたえた琵琶湖のおかげで、気温が上がりにくいとのイメージを持つ人は多い。だが、湖国の7月の平均最高気温は、大津市30・5度、東近江市30・2度で、京都市の31・5度に及ばないものの、臨海部の神戸市や津市の30度より高い。彦根地方気象台に聞くと、「湖岸では琵琶湖の影響が多少あるが、そもそも真夏は湖水温が30度前後と高く、冷却効果はあまり期待できない」という。

     逆に沿岸部は夜、下がりにくい湖水温の影響を受ける。最低気温が25度以上の熱帯夜は、10年~18年に彦根市で198日、大津市で171日あった。湿度も高く、7月の彦根市の平均湿度は78%で、「蒸し風呂」と呼ばれる京都市の70%を上回る。湿度が高いと熱中症の危険も増すため、夜間も注意が必要になる。

     近年は温暖化や都市化の影響も見逃せない。80年代の10年間、猛暑日は大津市で20日、東近江市で1日、彦根市ではゼロだった。しかし、10年~18年は大津市と東近江市で107日、彦根市も55日観測しており、大幅に増えている。

     今月1~22日、県内で熱中症やその疑いで搬送された人は542人で、昨年同時期より343人も多い。23日も25人が搬送された。同気象台は同日、長期間の高温に関する気象情報を発表、「今後2週間は命に関わる危険な暑さが続く。夜間も含め熱中症に警戒を」と注意を呼びかけている。

    http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2018/07/20180724135029biwako.jpg
    http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20180724000095

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    yubiwa_diamond
    1: 野良ハムスター ★ 2018/07/18(水) 17:51:10.70 ID:CAP_USER
    「ダイヤモンドは地球規模で考えればまったく珍しいものではなく、比較的ありふれた鉱物だ」と研究者が語るほど、大量のダイヤモンドが地球内部に眠っていることが、マサチューセッツ工科大学(MIT)やハーバード大学などの共同研究によってわかりました。

    Sound waves reveal diamond cache deep in Earth’s interior | MIT News
    http://news.mit.edu/2018/sound-waves-reveal-diamond-cache-deep-earths-interior-0716

    天然では最も硬い物質であることで知られているダイヤモンドは、炭素が地球内部の高温高圧な条件で結晶化したもので、地殻中の採掘可能な深さにまで浮上してくることで入手できるようになります。このようなルートを辿るためダイヤモンドの産出量は1年に20~30トンほどと少なく、その希少性と透明度の高さから、非常に高価な宝石となっています。

    ダイヤモンドが産出される場所は限られていて、北アメリカ・東ヨーロッパ・アフリカなど、「クラトン」あるいは「安定陸塊」と呼ばれる地殻部分上です。クラトンは、地球の表面を覆う地殻の中でも古くても5億年は安定している部分で、マントルにまで食い込んでいるため地殻変動の影響をほとんど受けません。

    研究チームが、地殻を伝わる地震波の速度を研究していたところ、クラトン深部の「根」と呼ばれる部分で地震波の伝わる速度が速くなることがわかりました。なぜ地震波が速くなるのか、地震波の速度からクラトンの根の成分を解析したところ、根の部分はダイヤモンド・マントル由来のかんらん岩・エクロジャイトで構成されていることが明らかになりました。研究チームによると、ダイヤモンドの体積比はクラトンの根の最大2%で、その総量はおよそ1000兆トンになるとのことです。ただし、クラトンの根は深さおよそ100~200キロメートルもあり、今の技術ではその深さまで採掘を進めることは不可能だとのこと。

    MITの地球・大気・惑星科学の研究者であるウルリッヒ・フォール氏は「ダイヤモンドは地球規模で考えればまったく珍しいものではなく、比較的ありふれた鉱物だということがわかりました。地中深くに眠るダイヤモンドを入手することは現代の技術では不可能ですが、それでもこれまでに考えていたものよりもずっと多くのダイヤモンドが地中に存在しているのです」と語っています。

    https://gigazine.net/news/20180718-diamond-in-the-earth/

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